幸せとは
2013年6月26日 THE GARDEN
なんだ、あれが僕たちの探している青い鳥なんだ。 僕達はずいぶん遠くまで探しに行ったけど、本当はいつもここにいたんだ(メーテルリンク「青い鳥」)
幸せとは何か―。
幸せとは考えることではなく、感じることなのかもしれない。
それは、気が付かないだけで身近にあるものなのかもしれない。
「女たちの饗宴」2回目のテーマは「幸せ」。
きっと、「幸せとは何か」と語り合える仲間がいること、考える時間を持つこと、そのことがそのまま
「幸せ」につながっているのだと思う。大切な仲間と幸せについて考える贅沢な時間に感謝!
折田かおりさん |
「うまくいくと幸せを感じるし、うまくいかなくても『そのままの自分でいい』と肯定できればいい。幸せは幸せと感じる人の心に響くことだと思うから」
古川かなえさん |
「乳がんになって、これまで以上に生きることや死ぬことを意識するようになった。ポジティブな面もネガティブな面も含めて、人生は面白い。幸せって、他人と比較して感じることではなく、自分自身で感じること。私にとっての幸せは、好きなこと。怒らないこと。そして、喜び」
中山淳子さん |
「幸せ=楽しい」と思う。若いころに比べて、幸せを感じるハードルは低くなったかな。今は日常の些細なことでも幸せを感じることができるようになった。その瞬間瞬間に『幸せ』って転がっているものだと思う。それを見つけることができるか、幸せとして感じられるかは、受け取るその人自身の問題」
寺島みち子さん |
「この世に生まれてきて、生きているだけで丸儲け。幸せなことだと思う」
須藤美香さん |
「幸せは一人でいると感じない。誰かと一緒にいるとき、誰かとつながっているときに幸せを感じる。幸せは、人と人との間に生まれるものだと思う」
「状況は自分で変えられる。困難な局面にぶつかって、不機嫌になるのか、前向きにチャレンジしてみるのか、それは自分次第。幸せとは『選べるもの』だと思う」
阿部博美さん |
「死んだら何も残らない。今、生きていることが大事なこと。生きているといろんなことがあって、ああでもない、こうでもない、と迷ってしまうけれど、今、生きているということはそれだけで素晴らしいこと。幸せなことなんだと思う」
饗宴の楽しみは何よりも真剣に語り合う時間 |
初対面の人同士も語り合ううちに昔からの友人のように… |
外観からとてもオシャレなTHE GARDEN |
【編集メモ】
「平和」だから「幸せ」とは限らない。「健康」だから「幸せ」とは限らない。
幸せを感じるのはその人自身。同じ状況でも「幸せ」と感じる人がいれば、何も感じない人もいる。幸せとは、与えられるものではなく、受け止めることなのかもしれない。
〝幸せ上手″な大人の女性たちの会話から、人生を楽しむことの素晴らしさを教えてもらった。
【女たちの饗宴について】
「女たちの饗宴」は、「大人の女性たちが集い、哲学的考察を共有することで人生をより深く楽しむ」ことを目的とした夜の集いです。
「饗宴(シンポシオン)」とは、ギリシアの哲学者プラトンの著書名。同書には、ギリシア時代、ワインを片手にソクラテスやプラトンなど哲学者たちが愛やエロスについて語り合った様子が生きいきと描かれています。
「女たちの饗宴」では、ギリシア哲学者たちが語り合ったように、毎月1回テーマを設定し、少人数でそれぞれの考えを語り合っています。